肩こりや腰痛などにより身体の不調を感じた際には、整体院と接骨院のどちらに行くべきかと悩む方が大勢います。整体院と接骨院にはそれぞれ特徴があり、施術内容も異なります。
まず、整体といのは全身の歪みを矯正して筋肉の疲労やコリをほぐすことです。体の不調を改善するために、身体を支える中心の骨盤や背骨のズレを正しい位置に戻して、全体のバランスも整えます。
痛みを緩和する他にも再発を予防したり、自覚症状の出ていない箇所が悪化しないよう未然に防いだりすることも可能です。姿勢の改善やリラクゼーション効果も期待できます。
ただし、整体を行う整体師の資格は民間資格であるため、ケガや外傷を伴う痛みの治療を行うことはできません。
整骨とは、関節、骨、靭帯などの損傷が対象で、主に発生1カ月以内の外傷からくる急性の痛みに対しての治療になるのが特徴です。
接骨院で施術している先生は柔道整復師という国家資格を持っていて、ケガなどの幅広い症状の治療が受けられます。整骨院においては、交通事故やスポーツなどでの急なケガに対して保険治療を受けられます。
整体院に関しては、主に2つの種類に分かれて営業しています。1つは疲れを癒すためのリラクゼーション系で、もう1つは肩こりなどの症状緩和を目的とした治療系です。
病院で診察を受けたのに痛みなどの詳しい原因が分からなかった今回のようなケースでは、柔道整復師のいる接骨院を利用することをおすすめします。
他にも、捻挫や打撲、挫傷などのケガを負った場合や、手術を必要としない軽度から中度のムチウチや腰痛などの症状があるような場合も、整体院ではなく接骨院を利用しましょう。
整骨院では、体の症状や痛みの原因を問診や体の状態を診て把握し、骨や関節を元の状態に戻すことや、包帯やテーピングで固定するなどの適切な処置を受けることもできます。